ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宜行です。
主イエスの弟子にパウロという人がいました。彼はある病気を持っていました。パウロはこの苦しみから逃れるために、何度も主イエスに祈りました。その時主イエスから祈りの答えをいただいたのです。「わたしの恵みはあなたに十分である。」と。
もしこの答えを私たちが受け取ったならば、大変厳しく辛い答えだと感じます。苦しみを取り去ってくださいとの祈りに対して、主イエスの答えは「あなたは今十分に恵まれている。」だったからです。
私たちもまた、様々な苦しみに襲われます。そしてその苦しみが長くなる時、私たちは何度も何度も祈ります。そして聞き上げられない時、祈る熱心が衰えていくのです。苦しみを前にして、聞き届けられない現実を前にして、心が折れてきます。しかしパウロは続けて語っています。「キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」と。
自分の祈りが聞き届けられない時、私たちはその現実の前に心が折れるのです。しかし自分の弱さを痛感し、自分の中には何もないことを知る時、そこにはその弱さを補って余りある、神であるキリストの力が十分に働くのです。祈りが聞き上げられない時、心が折れる時、既にあなたにはキリストの偉大な力が働いています。この力を信じて、弱さの中にあってもキリストにしがみつき、祈り続けてください。あなたに相応しい道を示してくださいます。