いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
死んだ後、人はどうなるのでしょうか。死んだら何もなくなるのだったら、生きている間のことだけ考えれば良いことになります。しかし、死んだら何もなくなるということを証明できた人はいません。
そこで聖書を開いてみるのですが、実は聖書には、死んだ後のことについては、はっきりと分かるようには書かれていないのです。むしろ聖書は、今生きている私たちには、死んだ後のことははっきりとは理解できないのだということをほのめかしています。
それはそうかもしれません。生きている間のことについては、私たちもそれぞれに色々な経験があるわけですけれども、今生きている自分の意識の延長線上で、死んだ後のことも考えることができるとは限りません。
そこへ来てキリストはこう言います。「すべての人は、神によって生きている。」
私たちは、自分は自分で生きていると思ってしまいがちです。けれども、生まれてこようと思って生まれてきた人はいませんし、自分の命を自分で作った人もいません。その意味で、私たちの命は、私たち自身を超えているのです。命は、神がお与えになるものなのだ、とキリストは言います。だからこそ神は、この世でも次の世でも、私たちをはるかに超えたところから私たちを生かしてくださることができるのです。
その神を信頼する時、死後の事柄は不安なことではなくなります。