いかがお過ごしでしょうか。羽生栄光教会の村田寿和です。
旧約聖書を読むと、神様が御自分の民、イスラエルに、十の言葉、いわゆる十戒を与えられたことが記されています。十戒は、神様によってエジプトの奴隷状態から導き出されたイスラエルの民に与えられた掟です。キリスト教会では、十戒を、主イエス・キリストによって、罪の奴隷状態から導き出された者として、朗読しています。
十戒を正しく理解するために、序文が大切であると言われます。十戒の序文は次のような言葉です。
「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の国から導き出した神である。」
ここで神様は、御自分が何者であるのかを宣言しておられます。イスラエルは、神様によってエジプトの奴隷状態から導き出された者として、神様の掟を守ることが求められたのです。そのようにして、神様はイスラエルをご自分の契約の恵みの内に守ろうとされたのです。
神様は、「掟を守って、わたしの民になりなさい。」とは言われません。「あなたはわたしの民なのだから、私の掟を守りなさい。」と言われるのです。神様は、主イエス・キリストによって、あなたを罪の奴隷状態から導き出してくださいます。そのことを信じるとき、あなたも十戒を、神様の愛の戒めとしていただくことができるのです。
今日の聖書の言葉
「キリストは、わたしたちの神であり父である方の御心に従い、この悪の世からわたしたちを救い出そうとして、御自身をわたしたちの罪のために献げてくださったのです。」
ガラテヤの信徒への手紙1章4節