ご機嫌いかがですか。千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
今聞いておられる皆さんの中には、まだ教会というところに一度も訪れたことのない方もきっといらっしゃることと思います。私は22歳の時にはじめて教会に足を踏み入れました。特に何か困っていたことがあったわけでもないし、真理を求めてなんていうかっこいい理由があったわけでもありません。もう本当にただ単に、結婚を約束していた人がクリスチャンでしたから、日曜日に彼女と一緒にいたかったので、一緒に教会に通いはじめたっていう、ほんとにそんなものです。
そういう私にとって、教会っていうところは不思議の国でした。大きな会堂でみんなで讃美歌を歌ってます。牧師さんのお話の意味なんてさっぱりわからないで、ほとんど毎週居眠りばかりです。でも不思議と居心地がよくて、結局私はそれから、ずっと礼拝に通い続けて、1年後には洗礼を受けることになりました。
そんな私ですが、今でもはっきり覚えているのは、初めて教会に行ったときに教えていただいたことです。
私は質問しました。「皆さん、何信じてるんですか。」
長老さんが教えてくれました。「自分のために、イエス・キリストが、十字架で死んでくださったっていうことだよ。」
私にはこの答えが、不思議でなりませんでした。自分のためにイエス・キリストが十字架で死んでくださった。
よくわからないけど、圧倒されるものを感じました。その時から私の心に、確かに十字架が打ち込まれたのです。それが、救いの始まりでした。