ご機嫌いかがですか。牧師の豊川修司です。
今週の10月31日は宗教改革500周年記念日です。
ドイツのマルチン・ルターは当時、ローマ・カトリック教会の修道士でしたが、教会の教えに疑問を持って、95箇条からなる公開質問状を書いて、ヴィッテンブルク大聖堂の門に貼り付けたのが宗教改革の始まりでした。ルターは人間が罪を赦されるのは、「ただ、信仰によってのみ」と主張したのです。私たちの罪が赦され救われるのは、御言葉に書かれた神と、独り子主イエス・キリストを信仰によって受け入れることです。
そこで今週は宗教改革を意識しながら、旧約聖書に書かれた大切な神の約束を読み、人間が如何に神に背く性質を持っているかを知りたいと思います。
そのトップバッターは創世記2章16節、17節で神がアダムとエバに与えた約束です。「主なる神は人に命じて言われた。『園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。』」という約束です。
人間同士の約束でも、破ってしまえば相手から信用を失ってしまいます。ましてや、人間を造られた神が、人間に求めた約束は、善悪の知識の木から食べるときっと死ぬ、という極めて重い約束です。約束を守っていれば神の前で自由に生きることができる平和が与えられているのです。人はこの約束をどう守ったのでしょうか。