ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
私たち人間は神さまによって造られ、生かされている存在です。ところが人間はそのことさえすっかり忘れてしまい、いつのまにか自分で神さまの働きまで代わって行おうとしています。人間が神さまの代わりをするなど到底不可能なのに、それを行おうとするために私たちの毎日に「思い悩み」が絶えないのです。
私は自動車を運転をすることが好きです。ところがときどき乗っていると、思いもかけない渋滞に巻き込まれて、どうにもならなくなってしまうことがあります。あなたはそんなときどうされますか。わたしはひどい渋滞に巻き込まれると、不機嫌になってしまうことがたびたびありました。私だけが乗っている車の中で怒り出して「何だ、この渋滞は。」と怒鳴ってしまうこともありました。
しかし、よくよく考えてみると私が不機嫌になって怒っても、目の前の渋滞がなくなることはまずあり得ません。むしろ、こんなときは渋滞を回避する方法を考えたり、渋滞中の車の中でも楽しく過ごせる方法を考える方が得策ではないでしょうか。
私たちは自分を取り巻く環境を自分の思い通りに変えることはできません。私たちは神さまではないからです。だから、こんなときは不機嫌になるだけではなく、今の私たちにできることを考える必要があると言えるのです。
イエスの言葉
「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」
マタイによる福音書6章34節