ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
私たち人間は神さまによって造られ、生かされている存在です。ところが人間はそのことをすっかり忘れてしまい、いつのまにか自分で神さまの働きまで代わって行おうとしてしまうのです。人間が神さまの代わりをすることなど到底不可能なのに、それを行おうとするために私たちの人生には毎日「思い悩み」が絶えないのです。
たとえば私たちは他人を自分の期待通りに変えることはできません。ところが私たちは他人が自分の期待通りに変わらないからと言って、その相手に怒りをぶつけてみたり、反対に泣きわめいてみたりすることで、相手を自分の思い通りに動かそうとするのです。
そして、それができないことが分かると、その相手に対する恨みをつぶやき続けることで、すべての責任を他人のせいにしようとするのです。しかし、そんなことにいくら時間を費やしても、私たちは他人を自分の期待通りに変えることはできません。むしろこんなことをしている間に、私たちは自分の人生を自分で変えることのできるチャンスを失ってしまうのです。
大切なことは私たちが神様に生かされていることに気づき、その神さまに今の自分を変えていただくことです。そうすれば私たちは「思い悩み」から解放されて、今日という日を喜んで生きることができようになるのです。
イエスの言葉
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」
マタイによる福音書6章33節