おはようございます。綱島教会の小宮山裕一です。今日はひととき聖書のお話を致します。どうぞよろしくお願いします。
皆様は、賽銭箱にお金を入れたことはありますか。おそらく、初詣など、神社仏閣に訪問した際にお賽銭を投じた経験をお持ちでしょう。
聖書にも、賽銭箱が登場します。そうはいってもこれはユダヤ教の神殿の賽銭箱です。信仰の一つの現れとして、神殿を訪れた人々は賽銭箱にお金を投じておりました。
イエス・キリストが、あるとき、その賽銭箱の向かいに座りながら、とある女性が賽銭箱にお金を入れたのをごらんになりました。この女性はとても貧しく、投じたお金はごくわずかでした。
しかし、イエスは、この女性こそだれよりもたくさん入れた、つまりささげたといわれたのです。実際の金額からしたらごくわずかです。しかし、そのわずかな賽銭をイエスはだれよりもたくさんささげたのだと言われたのです。
これは不思議に思われるかもしれません。多くの人は、たくさんのものの中からその一部をささげました。しかし、この女性は貧しい中でできるかぎりのささげものをしたのです。そして、イエスは、この女性のそうした心をご覧になったのです。
神様はこの心をご覧になります。わずかしかささげることができないとしても、どのような思いで行うのかをご覧になります。そして、心からのささげものを喜んでくださるのです。