ごきげんいかがですか。草加松原教会の川杉安美です。
教会の集会で旧約聖書の学びをしていた時のことです。聖書の解説を聞いていた一人の婦人が思わず言いました。「旧約聖書って、人間くさいのねえ。」
例えば人間の嫉妬や恨みから出る争い、兄弟げんか、男女の関係のドロドロ、家庭の問題や権力争い、そういうことが赤裸々に書いてあるので、そういうふうにおっしゃったのでしょう。旧約聖書の中には、確かに立派な信仰の偉人のことも書いてありますが、また赤裸々に人間の罪や失敗のことも記します。そこには、いいことも悪いことも含めて色々な人生が、包み隠さず記されています。それが人間の現実だからです。
そんな旧約聖書を読んでいると、ああこれは自分のことだと思わされるようなことにも出会います。それと同時に、そういう人生に神様がかかわってくださる、ということも示されます。旧約聖書・新約聖書を学び続けていると、きっとそういう自分と似たような人生や出来事を見出すことでしょう。そんなところをきっかけにして、なるほど聖書は自分に関係することが書いてある、自分にも神様がかかわってくださる、ということに導かれていくなら、素晴らしいと思います。
私も最初はピンとこなかったのですが、聖書を学んでいくうちに、「あ、これは自分のことだ。」というところに出会いました。そこから、だんだん聖書がよく分かるようになり、神様のことがよく分かるようになっていったのです。