あさのことば 2017年8月27日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(草加松原教会牧師)

川杉安美(草加松原教会牧師)

メッセージ: あなたたちの中で

 ごきげんいかがですか。草加松原教会の川杉安美です。
 私は高校生の時に、イエス・キリストの生涯をテーマにした映画を見たことがきっかけで、教会に通うようになりました。今でも目に浮かぶ場面の一つに、次のようなものがあります。

 当時の宗教家たちが、姦淫の罪を犯した女をイエス様の前に連れてきて、どうすべきかイエス様に問いかけます。当時の宗教的きまりでは、そういう女は罰として石で打ち殺すことになっていました。
 その時、イエス様はおっしゃったのです。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」それを聞いて、そこにいた人たちは、一人、また一人と立ち去ってしまい、結局その女だけが残されました。イエス様は、残された女に「行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」と言われたのです。(ヨハネ8:3-11より)

 集まっていた人たちは、「この女は罪を犯したのだから、罰すべきだ。」と考えていたのでしょう。しかし、イエス様の言葉によって、自分はどうなのだ、というふうに問われてしまったのです。自分にも罪があると認めざるを得なかったので、立ち去っていったのでしょう。私はその場面を後から思い出して、それでは今度は自分はどうなのかと考えさせられたのです。聖書の話は、他人ごとではなかったということです。罪を指摘することも、それを赦すことも、救うことも、他人ごとではなかったのです。

 聖書は、あなたに問いかけます。あなたはどうなのか。あなたのために、イエス・キリストがいると。

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