いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
8月15日のきょうは終戦記念日です。日本では太平洋戦争が終結した日として、様々な記念の行事が行われています。「終戦記念日」と一般には呼ばれていますが、政府はこの日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」と呼んでいます。平和を祈り願うこと、これこそ、先の大戦から人類が学んだことであったはずです。平和を祈り願う努力は今も続いていますし、その途上にあります。
ところで、イエス・キリストは平和についてこんな言葉をおしゃっています。
「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」
この短い言葉の中に込められたキリストの思いを、今の時代に正確に解き明かすことは難しいかもしれません。キリストがお考えになっていた「平和」が、「戦争のない世界」という意味なのか、それとも「神との間にある平和」という宗教的な意味での平和のことなのか。あるいはまた、「平和を実現する。」「平和をつくる。」ということは、具体的にどういうことをお考えになっておられたのか、この言葉だけからでは判断しかねます。けれども、どのような平和であるにせよ、人類の幸いを考える上で、平和についての思いを深めることは欠かすことができません。
今日の聖書の言葉
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」マタイによる福音書5章9節