おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。いつも番組を聴いて下さってありがとうございます。
ヘブライ語の挨拶に「シャローム」という言葉があります。「平和がありますように。」あるいは「平安がありますように。」という意味です。去っていく人に平和があるようにと願うのは、全世界の人に共通した願いだろうと思います。韓国語の「安寧」も中国語の「一路平安」も、同じようにそうした願いを込めた挨拶の言葉です。
もっとも、ヘブライ語の「シャローム」は、ただの「平和」「平安」ではなくて、ユダヤ民族の信仰と深く結びついた言葉であるように思います。もちろん、どこの国でもそうですが、挨拶の言葉の本来の意味は、やがては意識されなくなってしまうというのも真実です。
それで、「シャローム」という言葉を考えるときに大切なことは、その「シャローム」というものがどこから来るのか、ということです。この「シャローム」という言葉は、大祭司の祝祷の言葉にも出てきます。そこでは、この「シャローム」が主である神から与えられるものとして描かれています。ほんとうの平和も平安も神がお与えくださるものなのです。
今日の聖書の言葉
「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔を向けてあなたを照らし、あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように。」旧約聖書民数記6章24節〜26節