おはようございます。今朝も元気でお目覚めですか。ラジオ牧師の山下正雄です。今週は平和について、聖書からお話ししたいと思います。
平和といえば、その対極に戦争があります。戦争は突き詰めていくと、人間同士の敵対関係から生じます。聖書はこの人間同士の敵対心を扱うよりも前に、人が神に対して抱く敵対心について描いています。
創世記に記されたアダムとエバの堕落の記事にこんなくだりがあります。禁断の木の実を食べてしまったアダムに、神が「取って食べるなと命じた木から食べたのか。」と尋ねると、アダムはこう答えて、神への敵意をあらわにします。
「あなたが私と共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
そうです。神が女を造りさえしなければ、そして、わたしと一緒にいるようにさえしなければ、わたしはあなたの命令に背いたりはしなかった。すべての責任は神にあるのだ。
しかし、この神に対する敵対心から、いったいどんな良いものが生まれたのでしょうか。神に敵対することを覚えた人間は、神のお造りになった他の人間をも軽んじるようになるのです。平和の破壊はまさにここから始まります。
今日の聖書の言葉
「あなたがたは、以前は神から離れ、悪い行いによって心の中で神に敵対していました。」コロサイの信徒への手紙1章21節