いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
主イエスは、天の国について語り出した直後に、ご自身の弟子たちを集め始めました。その呼びかけの言葉は、たいそうはっきりしたものでした。「私について来なさい。人間をとる漁師にしよう。」(マタイ4:19)
この言葉を耳にしました漁師のペテロ、アンデレといった人たちは、大切な生活の手段であったはずの網を捨てて従ったと聖書に書かれています。そこで明らかになりますのは、主イエスご自身の存在がおそらくとても魅力的だったのではないだろうか、ということです。ただし、それは見た目や洗練されたマナー、頭の良さ、といった魅力ではありません。
私たちは、個人差はありますが、人によく見てもらおうと様々に努力をします。営業職などであれば、とにかく失礼がないように、清潔感を忘れずに、というようなことを業務上も求められます。
しかし、主イエスの魅力は容貌や人に良く見せようとする努力から生まれたのではなく、存在そのものに人を引き付ける力があったということではないでしょうか。そして「人間をとる」とは、まさにこのことを示しているのでしょう。主イエスご自身がペテロ達を「とった」のです。
そして、ご自身の弟子としたものを、主イエスと同じように「人間をとる」ようにすると言われたのです。それは弟子の中に師匠である主イエスの魅力が働くからです。私たちもまた、見た目に気を遣う以上に、主イエスの弟子となることに思いを寄せたいのです。