ご機嫌いかがですか?川越教会の木村恭子です。
マルコ福音書6章に、イエスが湖の上を歩いて、弟子たちの舟のところまでやってきた、という話があります。その日、イエスは弟子たちだけを舟に乗せてガリラヤ湖の向こう岸まで行かせ、ご自分は祈るために山へ登られたのです。弟子たちの中には元漁師がいましたので、舟を漕ぐのはお手の物。簡単に向こう岸に着けると思っていました。ところがその日は強い風にさいなまれ、一晩中苦戦していたのです。そんな彼らの所へ、イエスは湖の上を歩いてやってきました。
しかし、彼らはその姿を見て幽霊だと思って怯え、大声で叫んだ、とあります。するとイエスは「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」と声をかけたのです。
弟子たちはその一言で、それがイエスだとわかりました。
一晩中舟を漕ぎ続けてへとへとになって、それでもまだ岸に着かない。そんな中で、イエスが「安心しなさい。」と言葉をかけてくださり、同じ船に乗り込んでくださったのです。しかも、その方は、ただの人ではなく、人として地上を歩んでおられる神の御子ですから、これほど安心なことはありません。
苦難の時、先が見えないような辛さの中にある時、イエスは、あなたにも同じ言葉をかけてくださいます。「安心しなさい」と。