ご機嫌いかがですか?川越教会の木村恭子です。
新約聖書に、レビという人がイエスの弟子になった話が記されています。(マルコ2章) レビは、ユダヤ人から税金を取り立ててローマに納めるという仕事をしていました。その頃ユダヤはローマの支配下にありまして、ローマへの税金を納める必要があったのです。
ですが、税金を規定以上に取り立てて私腹を肥やす人もいたようで、この仕事をしている者は、人々からさげすまれ仲間外れにされていたそうです。
そんな時、イエスが彼の職場の近くに来られました。人々は我先にとイエスのもとに押しかけ、教えを聞こうとしました。けれど、レビは一人ポツンと、自分の定位置である収税所に座っていました。
ところが、そこにイエスがおいでになって、レビに「わたしに従いなさい」とお声をかけました。自分をさげすんだり嫌ったり、また罪を責めることもせず、一緒に来るようにと誘ってくださったのです。こんな経験、レビにとって初めてのことでした。
よほどうれしかったのでしょう。彼は立ち上がるとすぐイエスに従ったのです。
イエスは、私たちの心の奥にある寂しさや弱さ、気おくれした気持ちなど、他の人にはわからないような私たちの心の深い渇きに目を留め、そして受け入れてくださるお方です。