いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
先日、乗っていた電車が、駅のホームに入るや、急停車しました。アナウンスを聞くと、人身事故、それも、私が乗っていた電車が人をはねてしまったようです。おそらくその方は、自分で自分の命を絶ってしまったのでしょう。
人が自ら命を絶ったと聞くと、顔も名前も知らない人であっても、やるせない気持ちになります。おそらく私たちは知っているからでしょう。人の命の尊さを、です。聖書には、人間は神の似姿に造られたと書かれています。このことを、誰に聞かなくても私たちは知っているのかもしれません。人として生きることは、ただそれだけで、無限に尊いのです。それなのに自ら命を絶つ人が後を絶ちません。生きることはただそれだけでこの上もなく尊いのだと、誰も言ってくれないからです。
聖書は、この点について、雄弁に語ります。あなたの命は、神の目にすらも尊い。ただ生きているというそれだけのことに、かけがえのない値打ちがある。その値打ちに気付いてほしい。あなた自身にとってもかけがえのないその尊さに、気付いてほしい。
どうぞ今日も、かけがえのない命を、生きてください。あなたは、あなた自身が思っているよりも、はるかに尊いのです。あなたがどこのどなたであろうとも、あなたが生きていることは神の目にすらも尊いのです。