いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
困った時の神頼みということはよく言われることかも知れません。しかし、困った時の神離れということも実際にはあるかも知れません。それはあまりにも厳しい現実に直面し、途方に暮れ、悲しみと絶望に心が支配されてしまう時に起こります。神も仏もあるものか。そんな心境まで追い詰められることは滅多にないかも知れませんが、あり得ないことではありません。
しかしながら、そこでこそ、わたしたちには救いと助けが必要です。助けが来ない時には不安になります。そのような危機にあるわたしたちにイエス様は祈りを教えてくださいました。そして何よりもイエス様ご自身が、危機の中で祈られました。その祈りの結論は、「しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに」という祈りです。
イエス様が、弟子たちに教えた祈りに主の祈りがあります。その第二の祈願も「御心が行われますように。天におけるように地の上にも」(マタイ6:10)と語られています。御心とは「おん こころ」と書きまして、神様の意志のことです。
神さまの意志、神様の思い、計画。それはイエス様によってわたしたちが助けだされることです。神様は、わたしたちを助けることを考え、実行してくださいました。そのために、イエス様が神の子でありながら、人となられてこの世界に来てくださいました。ですから、イエス様も厳しい危機に直面して、わたしたちの救いが行われるようにと願ってくださいました。
神様の助けは直ぐに与えられることもあれば、待たねばならないこともあります。しかしながら、神様はわたしたちを助けることを望んでおられます。危機と困難の中から、そして死と滅び、絶望の中からです。イエス様、助けて下さい。あなたも祈りましょう。