いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
わたしは、高校卒業の際に、大学受験に失敗して浪人をしました。親が予備校の資金を出さないというので、家を出て新聞店に住み込み、働きながら、予備校に通うことにしました。家を出て自由になり、またお金も貰えて、きつい仕事でしたが、勉強もできるとはじめの内は気合を入れて働きました。
しかしながら、朝刊の配達が終わり、学校に行きますが、朝が早いので眠くて勉強どころではありません。今も厳しい環境の中で働きながら勉強しておられる皆さんにはエールを送ります。そして志が祝福されるように祈ります。わたしも頑張って仕事と勉強と、取り組みましたが、だんだん体が疲れて草臥れてしまいました。そして結局半年ほどで風邪をこじらせて家に戻ってきました。
何でも自分でやるからと強情を張って家を出ましたが、結局家に帰るしかなく、惨めな思いをしたことを思い出します。予備校の費用も結局は後で親に払ってもらうことになりました。
イエス様が語られたたとえに放蕩息子のたとえがあります。財産を譲り受けて家を出た弟は、財産を散財して使い果たし途方にくれてしまいます。その中で、はじめて自分の罪深さを悟り、父のもとに戻ってきました。辛いことがある時には、無理しないで、帰りましょう。ここで父は、神様をたとえています。父は息子を心配していつも帰りを見に来ていました。そして遠くから息子を見つけて走り寄り、首を抱いて接吻して迎えてくれました。
わたしたちには帰る家があります。それが教会です。辛いことがあるなら、無理しないで帰りましょう。神様はあなたの帰りを待っています。