小峯明（船橋高根教会牧師）

メッセージ： 見失った羊を捜す主イエス

　いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
　イエス様は、しばしばたとえを用いて人々に教えをされました。今日ご紹介するのは、見失った1匹の羊を捜す羊飼いのたとえです。
　「あなたがたの中に百匹の羊を持っている人がいて、その1匹を見失ったとすれば、99匹を野原に残して、見失った1匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。」（ルカ15:4)　とイエス様は語りました。

　確かに、1匹といえども大切な羊です。しかし、99匹を野原に残すというのは心配です。この99匹を安全な囲いに入れて他の羊飼いに番を頼まないとわたしたちは捜しに行くことはできません。しかし、ここにはそのような注意書きはありません。

　99匹は野原に残されています。1匹を捜しに行っている間に99匹が居なくなったら大損です。ですからわたしたちは、合理的に考えて、安全が確保されなければ捜しに行けないと考えます。そうなるとこの場合、1匹は残念ですが、損失として計上し、残りの99匹を連れて帰るしかないと判断するでしょう。

　しかし、イエス様にとっては、どの1匹も大切です。どの1匹も見失えば、捜しに行かれます。これは99匹と1匹とどちらが大切かという比較の問題ではありません。すべてがイエス様にとっては大切な羊です。それは、イエス様の羊だからです。羊は羊飼いを見失ったわたしたちを譬えています。イエス様は今も羊を捜しておられます。

　今日は日曜日です。教会に行ってみませんか。イエス様は、教会からわたしたちを捜してくださいます。教会でわたしたちはイエス様に見い出していただけるのです。（参考：大塚久雄著「意味喪失の時代に生きる」）

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