ご機嫌いかがですか。宇都宮教会代理牧師の豊川修司です。
今日は「洗礼への道」のお話です。初めて教会の礼拝に出席した求道者の様子です。教会に行くことは大きな勇気が必要です。それまではキリスト教と関係の無かった生活なので不安は一杯です。でもそれ以上に、教会へ行かなければという動機が心の奥底にあったのです。
ようやく教会へ行く決断をしました。そして教会の玄関に入り、礼拝堂の一番後ろに座りました。緊張は高まり、礼拝が始まっても牧師が話す言葉がよく分かりません。でも賛美歌は不思議と心を軽くしてくれます。
長く感じた礼拝が終わり帰ろうとしたところ、「今日、初めての方を紹介します」とアナウンスです。息が苦しくなって、早く玄関を出ようと思いました。その時、牧師は求道者の心を察し、この方が玄関を出るよりも先に玄関で待っていたのです。
牧師はヨハネによる福音書6章40節、「わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることである」との御言葉が頭をよぎったのです。「何か理由があって教会に来たに違いない。主がこの方を教会に導いてくれたのだ」とひらめきました。
「礼拝、お疲れさま。少しお時間ありますか。」「ハイ、少しなら大丈夫です。」との返事です。
わずか5分〜10分ですが、教会に来た動機を伺いました。この短い時間こそ、その後のクリスチャン人生を決定づけたのです。