いかがお過ごしでいらっしゃいますか。江古田教会の浅野正紀です。今日も、聖書の言葉に共に耳を傾けましょう。今週は、旧約聖書に登場する人物をとりあげております。今日は、ヨセフをとりあげます。
ヨセフは、アブラハムの孫であるヤコブの11番目の息子として誕生しました。父親であるヤコブから特にかわいがられたことによって、十人の兄のねたみを買ってしまいました。10人の兄は、父親にかわいがられていることによって調子に乗っているヨセフを懲らしめるために穴に落としました。その後、ヨセフは、エジプトに奴隷として売られてしまいました。
そこで、ヨセフは、奴隷として忠実な働きをしていましたが、無実の罪で捕らえられ、監獄に入れられてしまいました。父親にかわいがられてカナンの地で生きていた時とは違い、まさに災難続きとしか言いようがありません。
しかし、このような苦難の中にあっても、神さまは、変わらずヨセフと共にいてくださり、守っておられました。ヨセフは、エジプトのファラオの夢の意味を解いたことによって、エジプトの政治を任される責任者となりました。こうして、飢饉が襲ってきた時に、父親ヤコブとヨセフ以外の11人の息子とその家族をエジプトに移住させ、その命を助けることができました。
実は、ヨセフの苦難には自分の家族を助けるという大きな意味がありました。ですから、ヨセフは、死を前にして、息子たちにこう言うことができました。創世記50章25節のみ言葉です。「神は、必ずあなたたちを顧みてくださいます。」