ひたちなか教会の小宮山裕一です。聖書の言葉に耳を傾けましょう。
聖書の大切な教えに、十戒と呼ばれるものがあります。漢数字の十に戒めと書いて、十戒です。十戒を読むと、確かに「何々してはならない」とありますので、私たちを戒めているようにも思います。しかし、十戒の精神はただの戒めではありません。
そんな十戒の教えの一つに「7日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。」(出エジプト20:10)というものがあります。安息日とは、週の7日目のことです。この日には仕事を慎むように、と聖書は教えます。
この教えは現代に生きる私たちにとっては無理難題に思えます。毎日、必ずどこかで人々が働いています。確かに、人は働くことを通して、多くのものを得ます。しかし、休むということも大切なのです。いかなる仕事もしてはならない、という極端に聞こえるこの教えは、休むことの大切さを教えるのです。
聖書によれば、人間は6日間働いて1日休むように造られました。それが人間本来にあたえられたリズムです。このリズムに従う時、私たちは人間として本来あるべきすがたに回復していくのです。神は、人間をロボットのようにお造りにはならず、時に休み、憩いを得ながら生きるものとしてお造りになったのです。
それでは、私たちはただ、肉体を休めればよいのでしょうか。それだけではなくて、本当の休息を与えてくださるお方の元で休みます。神様は、私たちに心からの平安と安らぎを与えてくださるお方です。このお方の元に集い、平安をいただきましょう