ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
旧約聖書の中に、詩編57篇という信仰の歌があります。その歌は、「憐れんでください」と始まるんですね。「憐れんでください。神よ、わたしを憐れんでください」という、そういう祈りから始まります。
本当に、そういう風にしか祈れない、「憐れんでください」と、こういう風にしか祈れない時がありますね。絶望的な状況に、うなだれてしまって、魂が低く屈み込んでしまっています。そこから、消え入るような声で、「憐れんでください…」と祈り始めたのかもしれない。
しかし、そういう風にして始まった祈りが、やがて力強く、自らの魂に「目覚めよ」と、こう呼びかける声に変わっていきます。
こういう言葉が出てくるんです。「わたしは心を確かにします。神よ、わたしは心を確かにして、あなたに賛美の歌をうたいます。目覚めよ、わたしの誉れよ、目覚めよ、竪琴よ、琴よ。わたしは曙を呼び覚まそう。(詩編57:8-9)」
「私は曙を呼び覚まそう」というのは、勇壮ですね。夜明け前なんです。夜明け前に、私は神に信頼するんだ。心をかためて、新しい一日をゆさぶり起こそうとしています。
どうか今神様が、私たちの魂を目覚めさせて、希望の光を感じさせてくださいますように。
今、試練の夜を過ごしておられる方にも、希望の朝が与えられますように。