ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
今、お聞きの皆さんの中には、ひょっとしたら深く苦悩しておられる方々がいらっしゃるかもしれません。底なし沼にはまっていくような思いを味わっておられるかもしれません。そんな時は、心ここにあらずで、神様からの語りかけも耳に入ってはこないものでしょう。
昔、ある方が教えてくれました。本当に苦しい時は、どのように祈ったらいいかも分からなくなる。そんな時にはただ、「主よ、憐れんでください」としか言えなかった、と。
聖書、特に詩編という書には、この「主よ、憐れんでください。主よ憐れんでください。」という祈りが、驚くほどたくさんあります。きっと大昔から、人間が味わってきたことっていうのは、同じなんですね。
だから今日は詩編57篇の言葉で、一緒に祈りましょう。祈りが始まるところには、必ず救いが始まるからです。
ではお祈りします。
「憐れんでください、神よ、わたしを憐れんでください。わたしの魂はあなたを避けどころとし、災いの過ぎ去るまで、あなたの翼の陰を避けどころとします。いと高き神を呼びます、わたしのために何事も成し遂げてくださる神を。天から遣わしてください、神よ、遣わしてください、慈しみとまことを。わたしを踏みにじる者の嘲りから、わたしを救ってください。(詩編57:2−4)」