ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
旧約聖書の、詩編10篇14節にこういう御言葉があります。
「あなたは必ず御覧になって、御手に労苦と悩みをゆだねる人を顧みてくださいます。不運な人はあなたにすべてをおまかせします。あなたはみなしごをお助けになります。」
この翻訳ですとちょっとわかりにくいところもあるかもしれませんが、原文ですと、神様がその手にとって見つめてくださる、というふうな言葉があるんです。
その手にとって見つめて下さる、何を見つめて下さるのかというと、それが労苦と悩みです。労苦と悩みをその手に取る。その手に取るっていうのは我がこととして引き受けるためですね。不条理に苦しむ人の、その災い、あるいは悲しみの深さというものを、悩みの深さというものをその手にとって、我がこととして引き受けて見つめてくださると言うんです。
寄る辺なき者たちの「災いと悲しみの深さ」を、我がこととして引き受け、じっと見つめておられる神がいらっしゃいます。この方にすべてをお任せしていいんです。