お元気にお過ごしですか。茨城県つくば市東谷田部東中斜め向かい、筑波みことば教会牧師の、小堀昇です。運転中の皆さんどうぞセイフティドライブでお出かけください。三が日も終わりました。毎日のお忙しい日々、どうぞひととき、耳を傾けて頂けませんか。
さて怖れ、それは誰の心にもあります。
聖書に登場する、シモン・ペトロ。このお弟子さんは、何を恐れていたのでしょうか。
湖畔に立つイエスの周りに、神の言葉を聞こうと群衆が押し寄せてきました。2そうの舟と網を洗っている漁師達に目を留めたイエスは、その内の1そうであるシモンの舟に乗り、岸から漕ぎ出すように頼み、舟から群衆に教え始められました。
イエスの教えは、シモンの心にも響くものがあったのでしょう。徹夜の漁が徒労に終わり、疲れて気落ちしていたのに、イエスに促されると、「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」このように言って従います。
しかし彼の心の内はどうだったでしょうか。舟を漕いでもらわなければならない大工のイエス、まさに畑違いの「先生」です。
ところが、イエスの言葉通りにすると、なんとおびただしい魚で網は破れそうになり、2そうの舟は大漁で沈みそうになりました。
シモンはひれ伏し、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」、このように告白します。
漁師の自分以上に、湖を知り尽くし、恐らく自分のすべてをも知り尽くしておられるお方を、舟にお乗せしている。その事に気づきました。
おののくペトロにイエスは語ります。「恐れることはない」、「あなたは人間をとる漁師になる」と。
すべてを知り尽くして下さっているお方が、「恐れることはない」。今年も語って下さいます。
あなたのすべてを知って下さっている方が、そう語って下さるのです。
「恐れることはない」、この方のうちに、平安な新しい年を歩んでまいりましょう。