キリストへの時間 2016年1月10日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

酒井啓介(宿毛教会牧師)

酒井啓介(宿毛教会牧師)

メッセージ: まことの礼拝

 おはようございます。宿毛教会の酒井啓介です。
 神様は、モーセを通して、十戒をお与えになりました。十戒には、大切な生き方が書かれています。

 今日は十戒の第2戒の要点を抜粋してお読みします。
 第2戒:あなたはいかなる像も造ってはならない。…それらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。

 この戒めを補足して言い換えれば、「神様を模した目に見える像などを使って神様を礼拝してはならない」ということです。
 像を使って礼拝をすることが悪い、と神様はおっしゃるわけです。私たちには、悪いようには見えないかもしれませんが、それはたとえば、行き先の違うバスにのって、見当違いのところに到着してしまうようなものです。

 神様へちゃんと私たちの心が到着する礼拝をすることが大切です。その礼拝方法は、偶像や人の手で作ったものを通して礼拝するのではなく、キリストを通して神を礼拝せよ、という礼拝方法で、これが神様を確実に礼拝できる方法です。キリストは、「わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」とおっしゃっています(ヨハネ14:6)。

 モーセの十戒を、神様がお与えになった当時、人々は、神様と共にいたいと願うあまり、木の像、金の像(例えば金の子牛事件)を使って礼拝したいと思う誘惑がありました。しかし、目も見えず、口も利けず、自ら動けない像を通して、神様は御自身を表わしませんし、共にいることもなさいません。

 旧約時代には、預言者たちは聖霊の働きを受け、礼拝に関する教えを預言しました。三位一体の神である聖霊の働きなので、その預言は、新約の今の時代に通じていて、キリストを通して神様を正しく礼拝する内容を表わすものです。

 私たちは、現代、手軽に様々なものを手に入れられる時代に生きています。神と共にいるために、手軽に独自の方法を得る誘惑を受けることでしょう。そうではなく、キリストの言葉に立ち続けましょう。神礼拝の原則は変りません。

 皆さんの中で、聖書を読むのに礼拝に出席されない方や、聖書と礼拝の関係を考えたことのない方がおられるかもしれません。
 教会の礼拝では、イエス・キリストを明確に表わし、まことの礼拝を守ろうと務めています。聖書朗読、説教、礼典、祈り、いずれにおいても、キリストが表わされ、神様を明確に礼拝しています。

 教会に神様御自身が用意くださった礼拝があります。まことの礼拝へ心を向けて、希望を持つことができれば幸いです。

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