おはようございます。宿毛教会の酒井啓介です。
神様は、モーセの十戒を通して、大切な生き方を教えてくださいました。
十戒の第一戒は、次のとおりです。
あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
この戒めは、唯一まことの神様を信じるため、そして、神様でないものを神様とする偶像礼拝を避けさせるための戒めです。
例えば、人から賞賛の眼差しを浴びるような物をもったとしても、神様以上に信頼をすることが戒められています。神様は、偶像や物ではなく、唯一まことの神様のみを信頼する生き方をさせようとしておられます。
自分の人生を、本気でまことの神様に託そうとするなら、当然私たちは、神様がどのような方かをますます知ろうとせずにはおれないでしょう。神様についての確かな情報は、周囲から聞こえる素性のあいまいな迷信からではなく、聖書のみから正しく知ることができます。聖書によれば、神様は、創造主であり、贖い主であり、また契約の主です。
創造主とは、御自身のみの力により、無からすべてのものを造られた主であり、さらに造られたすべてものを、神様の目に美しく、善きものとして創造された主です。私たちも善きものとして造られています。そして、造られたすべての存在の根拠を神様が最もよくご存じです。
また、神様は贖い主であられ、その全能の御手によって、イエス・キリストの犠牲により罪人のいかなる罪をも赦す主です。罪の赦しにおいて全能の力を現わし、その全能の力により、罪深い私たちを、神に造られた本来の善きものとして回復させ続けてくださいますから、私たちは罪を赦される感謝と希望に絶えず生かされています。
そして、神様は契約の主であられ、キリストにある私たちを切り捨てることなく、人生の進むべき道筋の一歩一歩を聖霊によって励まして下さり、終末の完成へ私たちが至るように助けてくださる主です。
これらは、三位一体の神の働きです。このまことの神様を愛し、信じて生きるなら、キリストの受けた祝福と同じ祝福を与えられていきます。
「御子が多くの兄弟の中で長子となられる」(ロマ8:29)とあります。キリストが長子であり、私たちはキリストに続く者です。
神様はキリストを通して御自身を啓示なさいました。私たちが第一戒に健全に生きているかどうかは、キリストとの関係に表れます。そのため、私たちがキリストとの関係を弱めてしまうと、第一戒の危機になります。
現代は、理性を絶対化する空気が漂います。しかし、神様は、私たちの理性を、キリストよりも賢くお造りにはなりませんでした。キリストを信頼する歩みを、私たちにさせようとなさっています。
勿論、神様との関係がよく分からなくなる時もあります。旧約時代にはイスラエルの民も、同じ苦しみを負うこともあり、神様は、このような状況を用いて、信仰を養おうとなさっておられます。神様の許しなく起こることはありません。私たちは不満を募らせるのではなく、むしろまだ知らない神様の深いご計画があることを信じて、神様を畏れましょう。
神様は唯一なので、あらゆる領域を神様が支配なさっています。試練や困難や、理解しがたい出来事も、御手の中に置かれていると思える人は幸いです。