ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
もうすぐクリスマスです。このクリスマスは、神の御子イエスがその母マリアを通して、人間としてお生まれ下さったことをお祝いする日です。このマリアを、カトリック教会では、聖母として敬い、自分たちの信仰の対象にまでしています。
カトリックの人たちは、そのようにしてマリアが、私たち人間とは全く違った存在であることを強調しようとしているようです。
しかし、クリスマスの出来事においてのマリアの役割は、彼女が私たちと同じ、普通の人間であったことが、むしろ重要である、と言えるのです。
なぜなら、イエス・キリストは、私たち人間の罪を代わって償うために、救い主として、この世に来てくださった方だからです。そして、私たちの罪を代わって償うことができるのは、私たちと同じ、人間でなければなりません。
だから、神の御子であるイエスは、その母マリアを通して、人間としてこの世に生まれる必要があったのです。
マリアは、平凡な一人の女性でしかありませんでした。
そしてクリスマスは、この普通の人間マリアから、神の御子イエスが、お生まれになったという奇跡を、お祝いする日なのです。
この奇跡を通して、私たち人間に対する神の救いの御業が実現したからです。
聖書の言葉
「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。」ルカによる福音書1章31節