おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。
マーティン・ルーサー・キング牧師という有名な牧師がいます。黒人差別の色濃い時代のアメリカにあって、黒人解放を訴えた彼は1964年にノーベル平和賞を受賞しました。優れた演説をした人としても有名です。
キング牧師は、優秀なリーダーであり、堂々と人々に向かって話す姿が有名です。しかし、彼はこのような祈りを残しています。
主よ、私はここで正しいことをしようとしています。
私はここで正しいと信じることのために立ち上がっているのです。
しかし、主よ、私は告白しなければなりません。
私は弱いのです。私は倒れそうです。勇気を失いそうです。そして恐れています。
だが、私は人々にこんな私の姿を見せたくありません。
キング牧師は、自らの弱さを正直に告白しています。恐れを持ち、人々にこのような姿を見せたくない、ともいっています。それが彼の正直な思いでした。
私はこのキング牧師の祈りに、信仰者としての姿を見る気がします。キリストを信じるということは、自らの弱さを認め、弱さの中に働く神様に期待することです。それは弱さを肯定するわけでも、あきらめるわけでもありません。自らを超えて働く神様に期待することです。そのことを祈ることです。
弱さを持たない人はいません。しかし、神様はそのような弱さの中に働いてくださるお方です。