ひたちなか教会の小宮山裕一です。どうぞ一時、耳を傾けてくださればと思います。
今日は秋分の日です。秋のお彼岸ですので、お墓参りに行かれるという方もおられるのではないでしょうか。
キリスト教の牧師をしておりますと、色々と質問される事があります。その中で多いのが、お墓についての質問です。教会はお墓があるのですか、とか、どうすれば教会のお墓に入ることができるのでしょうか、という質問をうけることがあります。
今日は秋分の日ですから、お墓参りについてお話ししたいと思います。教会では、お彼岸のように決まったときにお墓参りをするということはありません。しかし、年に何回か、お墓の前で礼拝を行います。墓前礼拝と呼びますが、毎年春のイースターという祝日の時に行うことが多いようです。
イースターの時にお墓の前で礼拝をするのは、イエス・キリストが墓に葬られた後、生き返られて、新しい命をもつ者として、墓から出られたからです。この出来事をキリストの復活といいますが、キリストを信じる人もまた、復活する。それが聖書の教えです。ですから、キリスト教でもお墓を大切にします。それはキリストがお墓に入られたからであり、やがて訪れる復活を信じているからです。その意味で、キリスト教では、お墓はただ死んだ方が眠るだけではなくて、死んだ後も終わることのない、神様の恵みを感じる場所なのです。