ひたちなか教会の小宮山裕一です。聖書のお話をこれからします。どうぞ、一時、耳を傾けてくださればと思います。
昔、昔のお話です。あるところにサムエルという人物がおりました。サムエルは、イスラエルの王様を捜すようにと神様に命じられ、エッサイという人物の家に行きました。エッサイには息子が何人もおりました。息子達はみんな立派な体つきで、賢そうな顔をしています。サムエルは、この子が次の王様かもしれない、いや、この子かもしれない、と思い息子達をじっくりと観察しています。その時、神様の声がサムエルを捉えます。
しかし、主はサムエルに言われた。「容姿や背の高さに目を向けるな。…人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」(サムエル上16:7)
サムエルは、ついつい、見かけや背の高さで判断をしそうになりました。しかし、神様はいわれたのです。本当に大切なのは、心だよ、と。
その結果サムエルは、兄弟の中で一番小さいダビデに目を留めます。この人物が、後にイスラエルの王様になるダビデ王です。ダビデは立派な王様になりましたが、それは彼の心が優れていたからです。
人間はついつい、目に見えるもので判断してしまうものです。しかし、神様は心をみます。大切なのは、健やかな心です。心が健やかであるために、神様を信頼したいと思います。