お元気にお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょうで三月も終わりです。多くの人にとっては、きょうは会計年度の締めの日でもあります。
さて、キリストが語ったたとえ話の中に、会計報告の話が出てきます。
財産管理をまかされていた人の不正が発覚しそうになった話です。主人は早速、この管理人に会計報告を求めます。この使用人にとって、人生最大のピンチです。そこでこの人は、主人に借金のある者たちを呼んで、借用証書を書き換えてやります。こうして恩を売ることで、主人のもとから追い出されても、自分の行く場所を確保したというのです。
なんとも理解しがたい話ですが、キリストが諭したかったことはこうです。
この世の人間でさえ、自分の身に降りかかる審判の危機に対処して、必死に考えるのであるとするなら、神の裁きが迫っているこのときにどう行動するべきか、この危機を真剣に受け止めて考えよ、ということです。
人生に決算があるということなど、あまり考えたくもないことかもしれません。しかし、人生に決算日があるからこそ、真剣に人生を考えることができるというのも真理ではないでしょうか。
今日の言葉…「わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受けねばならないからです。」 コリントの信徒への手紙二 5章10節