いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
神の命令に従って、アブラハムは愛する独り息子のイサクをささげるために、神の命じたモリヤの地の山に登り、祭壇を築いて、イサクを薪の上に載せて、刃物を振り上げました。このことのために、アブラハムは悩み苦しんだでしょう。聖書にはアブラハムの苦悩の思いは記されていませんが、その旅路は心の重い旅路であったでしょう。3日の旅路、眠ることもできなかったと思います。
しかし、神はアブラハムの服従を天からご覧になって、御使いを遣わし「あなたが神を畏れる者であることが、今、分かった」と伝え、イサクを殺してはならない、と命じました。
アブラハムが目を凝らして周囲を見回すと、後ろの木の茂みに1匹の雄羊が角を取られていました。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに焼き尽くす献げ物として、ささげようとします。
神は、イサクに代わる小羊をその山に用意しておられました。アブラハムは神の備えに感謝をし、その場所を、「ヤーウェ・イルエ 主は備えてくださる」と名付けました。
主の山には備えがあります。わたしたちには明日起こることはわかりません。それでも神様を信頼して従う時に、神様は豊かな備えを与えてくださいます。アブラハムは、イサクよりも神様を愛しました。そしてもう一度、愛するイサクを与えられました。
わたしたちは大切なものを神のために献げることによって、神様からもう一度与えられます。
主の山に備えがあります。