あさのことば 2016年3月14日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 過酷な要求

 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 人生には、予想もしなかった厳しい現実が待ち受けていることがあります。
 アブラハムとサラは、長年子供がなく、神の約束に期待しながらも、待ちくたびれていました。その老夫婦に、神は子供を与えてくださいました。しかし神は、アブラハムに「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい」と命じました。
 神が指定したモリヤの山は、後にダビデが神殿を建てた山です。そしてその神殿の丘で、さらにその後、主イエスは十字架に掛かられます。

 それにしてもこのような事態に直面したら当惑するでしょうし、目が点になるでしょう。アブラハムにとって、一番大切なものを手放せという要求でした。
 宗教改革者のルターは、「あなたの心のあるところにあなたの神はいる」と言ったそうです。アブラハムにとってイサクはまさに、心の中心でした。そうなると、アブラハムにとってイサクが神よりも大切なものになってしまうかも知れません。
 神に与えてくださった恵みを忘れることはないでしょうが、それでもいつもイサクの成長を楽しみにしたでしょうし、高齢の夫婦にとってはイサクは何よりも慰めであったでしょう。

 そこで神はアブラハムを試されました。その夜のことを聖書は記しません。アブラハムはサラに相談したでしょうか。サラは一言も語りませんから、何も知らなかったかも知れません。サラに相談したら、事態はますますややこしくなったかも知れません。アブラハムは神の指示に従いました。それはアブラハムの信仰の決断です。信頼の歩みを始めました。悩みつつであったでしょう。しかし、何があっても、主を信頼することです。

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