ご機嫌いかがですか。宇都宮教会代理牧師の豊川修司です。
旧約聖書の詩編23編という箇所に「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」という有名な御言葉があります。弱い羊の群れが、どのような困難な環境の中でも、羊飼いである神に全幅の信頼をもって生きる姿が描かれています。
新約聖書のヨハネによる福音書10章11節には「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」とあります。詩編23編で語られた羊飼いは、新約聖書では主イエス御自身が羊飼いであることを述べています。良い羊飼いは、自分の羊を宝のように大切にします。狼が自分の羊を襲うと命を捨ててまで闘い、敵から羊を守ってくれるのです。何と愛のある行為でしょうか。まさに「友のために命を捨てること、これ以上の愛はない」(ヨハネ15:13参照)と語られるように、羊飼いは自分の羊のために命を惜しまず捨てるのです。
では、この喩は何を語っているのでしょうか。羊飼いこそ罪の救い主、主イエス・キリストであり、羊はわたしたち人間です。主イエスは私たちの罪を救うために、十字架にお掛かりになり、神の怒りを逃れるために命を捨ててまで、わたしたちの身代わりになったのです。いま、わたしたちが生きているのは、主イエス・キリストの愛のお蔭です。この方に感謝をささげて日々歩みましょう。