おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。
私が高校生の時の話しです。友人のA君が当時つきあっていた彼女に振られました。その時、彼女がA君に送ったメールにはこのように書いてあったそうです。
「あなたへの思いが、LOVEからLIKEになったのです」
彼女は、A君への思いが冷めてしまったということを言いたかったのでしょう。しかしながら、LOVEとLIKEの使い分けがとても興味深いものだったので、今でも私の記憶に残っています。
Loveとは「愛」と日本語でいわれますが、これはいうならば、まったく異なるもの同士がなんとかして理解し合おうとする、そうした思いではないかと思います。そこには当然、様々な葛藤や努力、超えなくてはいけない障害があります。
対してLikeとは「好き」ということでしょう。これはもう少しゆるやかな交わりです。居心地の良さを感じる。そうした状態です。
キリスト教は愛の宗教である、と言われます。これは神様が人間を愛しているという聖書のメッセージがあるからです。そしてその愛は、ただ好きということだけではなくて、様々な葛藤や努力を味わうような、そうした愛です。
こうした愛に伴う葛藤を、神様は全て引き受けてくださいました。人間には何も求めなかったのです。ここに、神様の愛があります。あらゆる葛藤や努力を惜しまない。神の愛。この神の愛こそ、本物なのです。