おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
救い主イエス・キリストは言われました。「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい」(ルカによる福音書6章36節)。
今日の御言葉は、実に大変な勧めではないでしょうか。こんな命令は、そう簡単に実行できるものではない、と思われるかもしれません。
けれども、イエス様は、何の根拠もなくただ命じておられるのではありません。天におられる父なる神が、あなたがたに憐れみ深くしてくださっているから、それにならって憐れみ深くありなさい、と言われます。そのためには、父なる神がどれだけ憐れみ深いかを知らねばなりませんね。
父なる神は、私たちが感謝もせず、戒めを守りもしない時にも、命を支え、必要なものを与え、養っていてくださいます。私たち人間は、その憐れみを十分に味わっているはずなのに、聖書を通して示されないとそのことが分からなくなっているのです。
そんな私たち人間に対する神の最大の憐れみは、人間の罪を償うために、罪からの救い主、イエス様を私たちに与える、ということに現されました。十字架で死なれたイエス様の内に、神の憐れみは現れています。そんな大きな憐れみにならって、憐れみ深くなりなさい、というのです。
とんでもなく高い次元の戒めです。でも、それだけ大きな憐れみを神が示してくださった、ということなのです。