おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
イエス・キリストの使徒とされて、その一生を福音宣教に献げたパウロのことが新約聖書の使徒言行録に書かれています。彼はある時エフェソという町の教会の人々に別れの言葉を告げて言いました。
「今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます」(使徒言行録20章32節)
パウロは、今後自分の身に降りかかって来る苦難が分かっていたので、もう二度と会えないだろうと言ったのです。そして、自分はもうエフェソの人たちを直接教えることができなくなるので、神とその恵みの言葉に人々をゆだねると言ったのです。
人はやがてこの世を去ります。愛する人を残してゆかねばならない時もあります。しかし、神とその恵みの言葉に、愛する人をゆだねることができます。愛する人たちが自分で神の御言葉に親しみ、聞き従って生きてゆくなら、そして神によって守られて行くなら、それが本当に幸いなことだからです。
私たちの回りにも多くの言葉が日々飛び交っています。その中で、本当に恵みに満ちた、神からの御言葉が聖書にあります。パウロはこの恵みの言葉は主イエスからいただいた、とも言っています。
そのイエス様について、そして神の恵みの言葉について、どうかますます聖書の御言葉によって尋ね求めてください。この「あさのことば」で語られる聖書の御言葉は、神様からの語りかけなのです。