おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
今日は、旧約聖書の詩編の御言葉に聞きましょう。
「『足がよろめく』とわたしが言ったとき 主よ、あなたの慈しみが支えてくれました」(詩編94編18節)
この詩を書いた作者は、災いをもたらそうとする者によって苦しめられていました。そういう中で自分の足でしっかりと立っていることが難しく、足がよろめいてしまうという経験をしたのでした。おそらく、体は衰え、心も弱気になって力が出てこない、という状態だったのでしょう。
私たちも思いがけぬ災難に遭ったり、不当に苦しめられたりすれば、同じようになってしまうことは、十分考えられます。
しかし、この作者は、そういう時に主なる神の慈しみが支えてくれた、と言っています。神がどういうお方で、どれほど慈しみ深いお方なのか、この作者は良く知っていました。主なる神は、弱っている者を見て憐れみ、慈しみ深い御心をもって支えてくださいます。主なる神はそういう方なのです。
弱気になった時にも、力を奮い立たせるには、自分から出てくる勇気や、気力・体力だけではどうしようもない時があるのではないでしょうか。そのような時、私たちの弱さをご存じの神に心を向けて、「その慈しみによって私を支えてください」と祈ってみることを、どうぞ始めてみてください。