熊田なみ子のほほえみトーク 2015年11月3日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

リジョイス11月号「あのヒトこのヒト」-スクールソーシャルワーカーとして
ジョイクリゲスト:宮ノ原弘(金城学院中学校教諭、精神保健福祉士・多治見教会執事)

 ほほえみトークでは、月刊誌「リジョイス」との連動企画を行っています。原稿は番組からの抜粋要約となっており、月刊誌「リジョイス」のコラム欄でもご覧になれます。

【Q】クリスチャンとなったきっかけは?

 祖母に抱かれて賛美し、お祈りをした時の「ぬくもり」は今でも覚えています。物心ついた時には自然と神様の存在を受け入れていました。その祖母が高校1年生の秋に召され、その時からわたしは教会に通うようになりました。今、毎朝出勤前、妻と『リジョイス』を読み祈り、通勤時間の車の中で一緒に信仰について話せることは大きな恵みです。妻は韓国人で、柴犬2匹と暮らしています。

【Q】ミッションスクールでのお働きはいかがですか?

 現在の学校に就職して、不登校の生徒を複数抱え、担任として対応に苦慮した経験からソーシャルワーカーとしての志が与えられ、大学院に通い資格を取りました。
 アメリカでは100年も前から学校に配置されているのですが日本は遅れています。スクールカウンセラーと違い、問題を抱える生徒の「環境」に着目し調整を行います。「困った子」は実は「困っている子」です。学校だけでは対応できない問題を見極め、専門の機関、たとえば児童相談所、病院、保健所、警察等に繋ぎ、連携しながら問題を解決する仕事です。
 日頃は教員に従事し、重大な問題が起きると担当しますが、問題を早期に発見し、防止することも大切です。ワーカーは決して救世主でも先導者でもありません。「黒子」のような存在で、前面には出ません。保護者や子どもたちに寄り添いながら一緒に問題解決を目指しています。自分自身がしっかりと神様と向き合い、御言葉によって整えられ、聖霊によって導かれることが大切です。困難であればあるほど自分でなんとかするのではなく、まず神様の前に、頭を垂れることを何度も教えられてきました。自分が砕かれ信仰が練られる今の仕事に感謝しています。

【Q】ケータイ、スマホの問題は?

 年々深刻化しています。8年前から私の学校では、生徒自身に問題を考えさせ、解決させるための手引書を自分たちで制作させてきました。この手引書では、人間のコミュニケーションとは何かを聖書から説明しています。神と人、人と人が直接向き合う関係が希薄になっていることが、ケータイ・スマホ問題の根源です。この手引書で、作った生徒たちが生徒にガイダンスをします。依存していた生徒が立ち直ったという喜びのケースもあり、各地で用いられています。
 毎年出版を重ね、3年前からは書籍として書店で販売されています。ただし『中高生のためのケータイ・スマホハンドブック』(学事出版)には、残念ですが、聖書から説くコミュニケーション論は割愛されています。

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