ほほえみトークでは、月刊誌「リジョイス」との連動企画を行っています。原稿は番組からの抜粋要約となっており、月刊誌「リジョイス」のコラム欄でもご覧になれます。
【Q】思いがけない試練で手術されたのですね?
はい、62歳の時です。それまで40年間、休むことなく働き続けてきましたが突然の病でした。その時は血圧が210もあり、ろれつがまわらず、電話の応対もできず、すぐ精密検査となり、脳梗塞と診断され、緊急入院しました。人生の歩みに思いがけない試練をいただき神様はわたしを変えてくださいました。
それまでのわたしは、心の奥底で世の中のことは何とかなると自信をもって生きていました。お金を稼ぎ、子どもたちを養い育て、まるで自分を中心に地球がまわっているかのような日々でした。ところが思いがけず突然倒れて……病にならなければわかりえない聖書のみ言葉、何もできない病院のベッドで、病にならなければ捧げることができない呻くような祈り、病にならなければわからない様々な神様の恵みを初めて知ったのです。
【Q】パウロの思いと重なりましたね?
そうです。「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(2コリ12章9節)。
この告白は、この試練の中、まさにわたし自身の思いとなっていきました。病の中で、もう自分ではどうしようもないという絶望の経験をいただいたことにより恵みを豊かにいただくことになっていったとは……本当に不思議な人生の逆転劇です。
私たちの人生はキリストのものです。わたしはこの病を与えられてから、「病」と共に生きていくことが神様の召しとなりました。
【Q】サクラハウス(東仙台教会ボランティアセンター)に何度もいらっしゃっているのですね?
最初はわたしの家族の繋がりの中での関わりだったのですが、その後、中部の兄弟姉妹たちと共に、仮設の方々と月1回文通をしています。また、有志で3−4か月に一度、現地に赴き復興支援のお手伝いもしています。これらの奉仕を継続しながら私たちも恵みを豊かにいただき続けています。
【Q】これからの夢や希望をぜひ。
特に信仰継承についていつも覚えて祈っています。中部の「ジュニアサマーキャンプ」(小1−中2)には40名位の子どもたちが集まります。また、全国高校生たちの「サマーデイズ」、「全国学生会」、「全国青年リトリート」と繋がっていきますね。これらの大中会の働きがますます祝福され、次世代へとキリストの恵みが伝わりますように心から祈っています。