ほほえみトークでは、月刊誌「リジョイス」との連動企画を行っています。原稿は番組からの抜粋要約となっており、月刊誌「リジョイス」のコラム欄でもご覧になれます。
【Q】信仰の旅路のお話をまずどうぞ。
1979年東京生まれです。クリスチャンホームでしたから幼い時は素直に教会に行きました。やがて自分は本当に信じているのかな?と思い悩み、高校生のキャンプで「神様が自分の進む道も信仰も与えてくださる、難しく考えなくていいのだ」と気づかされ、とても安心しました。その後も自分で頑張ろうと思う時は原点に帰ります。沖縄に来て結婚し、娘が誕生。妻は受洗していませんが、結婚以来ずっと一緒に日曜は教会の礼拝を守っており感謝しています。
【Q】大学での研究は何を?
2011年に今の職場に採用され今年で5年目です。博士課程を出ると就職難といわれますが、たまたま出した応募で採用されました。まさか沖縄に遣わされるとは思いもしなかったことです。
理工系なので研究室の学生とは4年生の1年間、あるいはそれに加えて大学院の2年間、毎日顔をあわせて研究を進めていくわけですが、人との関わりについて色々なことを学ばされています。卒業してから遊びに来てくれたりして本当に嬉しいですね。
生命現象や物理現象を数学的にモデル化してコンピューターで再現するということが広く行われるようになって、色々なことがわかるようになりました。まだまだコンピューターの速さが足りなくてできないこともたくさんあり、研究はそういう計算のための速いコンピューターを作るということです。わからなかった現象を明らかにすることは、神様の創造された世界をより深く知るということです。聖書と科学、特に生命科学の関わりは、難しく考えられがちですが、より深く知ることは神様の知恵と恵みについて知ることで、ますます神様を賛美することにもなります。
【Q】人生を支えてくれた聖句は?
「忍耐は練達を、練達は希望を生む(ロマ5章4節)」です。研究も教育も忍耐力のいる仕事です。でもおそらく僕には一番欠けているものなので。
【Q】戦後70年に思うことは?
沖縄にいると、復帰40年を過ぎてもはっきり意見を言えない難しい問題がたくさんあると感じます。東京ではテレビの向こうだった普天間基地が目の前で、あちこちに戦没者の碑があり、毎週のように不発弾処理があり、そういったことは想像もしていませんでした。
娘は戦後100年を生きていくのだと思った時、この島が平和であってほしいと強く思います。