クリスマスおめでとうございます。ラジオ牧師の山下正雄です。きょうはイエス・キリストの誕生を覚えるクリスマスの日です。
しかし、よくよく考えてみると、不思議な気がします。誕生日というのは、生きているからこそ祝うものです。確かに、今はいない歴史的な人物について、誰それの生誕何年祭というイベントが催されることがあります。けれども、どんなに偉大な歴史的人物でも、せいぜい50年単位で記念祭が開かれることはあっても、毎年覚えられるということはありません。どんな偉大な人も、死をもってその人生は終わっているからです。
けれども、イエス・キリストはそうではありません。聖書が書き伝えるところによれば、イエス・キリストは十字架の上で死なれただけではなく、死んでよみがえられ、今もなお生きておられます。
だから、今もなおその誕生日を祝うという説明は、こじつけかもしれません。むしろ、キリストの救いが、過去の出来事ではなく、ここに生きている人たちに、今ももたらされているからこそ、クリスマスが毎年覚えられているのではないでしょうか。
今日の言葉…「生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。」 ガラテヤの信徒への手紙2章20節