お元気にお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょうはクリスマスの前日。なぜだか、世の中は明日のクリスマスよりも、きょうのクリスマスイヴの方が大賑わいです。いつから、クリスマスイヴとクリスマスの日の重さが逆転してしまったのか、興味のあるところです。
確かにキリストの誕生の記事を聖書で読むと、クリスマスを夜に祝うというのは、理に適っているようにも思われます。というのは、イエス・キリストが誕生したとき、夜通し羊の群れを番していた羊飼いのところに、この救い主誕生の知らせがもたらされたからです。
それに加えて、マタイによる福音書では、東の方からやってきた博士たちが、不思議な星に導かれてやってきますから、キリストの誕生に夜のイメージがさらに重なります。
救い主キリストが夜に生まれたというのは、象徴的でもあるように感じられます。夜は闇の世界で、光を必要としています。そして、夜は、光ある朝を迎えて終わるからです。キリストの誕生は、罪の闇の世界に終わりを告げる出来事です。
聖書はこう語っています。
今日の言葉…「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」 ヨハネによる福音書1章14節