いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
夏の暑い頃であったでしょう。暑い真昼にアブラハムは天幕の入り口に座って休んでいました。そこに、三人の人がアブラハムに向かって立っていることに気がつきました。アブラハムはこの方たちが特別な方たちだと気づいて、走り出て迎え、地にひれ伏して挨拶し食事に招きました。
特別な神の使いと主ご自身が、アブラハムを訪問されました。彼らはアブラハムの招待を受け入れて食事をしました。そしてアブラハムに「あなたの妻サラはどこにいますか」と尋ねました。アブラハムが天幕にいます、と答えると「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ますが、そのころには、あなたの妻のサラに男の子が生まれているでしょう」と語りました。
そうです。彼らは神の約束の実現を伝えにきました。それは来年です。アブラハムもサラも待ったかいが有りました。しかしサラは後ろの天幕の入り口で神の御使いの言葉を聞いて、ひそかに笑いました。サラは90歳に近かったからです。神様の言葉は自分たちの思いと理解を越えていました。ですから、受け止めきれません。ぷっと笑ってしまいました。
しかし、主はそれを見逃されません。「なぜサラは笑ったのか」と詰問されます。そして「主に不可能なことがあろうか」と言われました。サラは恐ろしくなり、「わたしは笑いませんでした」と弁解しましたが、主は「いや、あなたは確かに笑った」と確認されました。
後に、イエス様を身ごもるマリアに遣わされた天使ガブリエルも「神にできないことは何一つない」とマリアに語りました。マリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と受け入れました。あり得ないことが神によってなされます。そこにわたしたちを救う神の力が示されています。