いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。神様はアブラムとサライの子孫を天の星のように増やすと約束してくださいました。アブラムもサライも既に高齢者でしたが、それでも二人は神様の言葉を信じて祈りつつ、待ちました。しかし、二人の間にはなかなか子供が生まれません。ここでなお忍耐して、神様を信頼することを神様は待っておられます。
けれども、サライは待てませんでした。そこでアブラムに女奴隷ハガルをあてがいました。この時代にはこのようなことが行われていたのです。ハガルはアブラムの側室となって子供を生みました。
ところが、サライの思うようには行きません。ハガルはアブラムとの間に子供が生まれると、女主人のサライを軽んじるようになりました。サライは、怒り心頭になってアブラムに当たり散らしました。この嫁は強かったというわけです。アブラムも、サライがハガルを側女にしてくださいと言った時に、「いや、神様を信頼して待ちましょう」と言えば良かったのに、言いなりになってこのような騒動になりました。
アブラムもサライも問題です。神により頼むのではなく、自分たちの思いで事を解決しようとしたからです。調子に乗ってサライを軽んじたハガルも問題ですが、サライはハガルに辛く当たったので彼女は乳飲み子を抱えて逃げ出しました。
そこに神の御使いがハガルに現れて、「女主人のもとに帰り、従順に仕えなさい」と諭しました。神は自分の罪に行き詰まる者たちをも憐れんでくださいます。ハガルは、「自分に語りかけた主の御名を呼んで、『あなたこそエル・ロイ(わたしを顧みられる神)です』と」告白しました。