いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。今日の聖書の箇所は創世記15章7節です。
「主は言われた。『わたしはあなたをカルデアのウルから導き出した主である。わたしはあなたにこの土地を与え、それを継がせる。』」
神様は、アブラムを今のイランとイラクの国境あたりの地域から導いて、パレスチナの土地まで導いて来られました。まず子孫を増やすと約束されました。そして土地を与えると約束されます。土地を与えると言われても、そこには既に大勢の人々が住んでいました。アブラムとサラ夫妻だけではどうすることもできません。そこでアブラムは「主よ。この土地をわたしが継ぐことを、何によって知ることができるでしょうか」と尋ねました。
すると神様は、引き裂いた動物の間を通られて、アブラムと契約を結ばれました。この時に引き裂かれた動物の間を通られたのは神様だけでした。神様だけがこの約束に拘束される契約です。
後の時代にアブラムとサラ夫妻の子孫が大勢になってやがて民族となってこの土地を受け継ぐことになります。これがパレスチナの土地です。
しかし、その土地はイエス・キリストがパレスチナのベツレヘムでお生まれになるまでのことでした。イエス・キリストが来られて弟子たちを全世界に派遣された今、この土地の約束はパレスチナではなく、全世界に拡大されました。パウロは「神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束された」とローマの信徒への手紙4章13節で語っています。イエスのために、そしてキリストによってわたしたちを招くために、神はアブラハムを呼び出したのです。