ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております坂井孝宏と申します。
医学の進歩というのはすさまじいもので、今や超音波による映像で、お母さんのおなかの中の赤ちゃんの表情までくっきりと見ることができますが、古代の人々にとってはそれは完全な神秘の世界でした。もちろん現代においても、おなかの中で何が起こっているのかは、依然として分からないことだらけでしょう。でも確かに、見えざる力が働いて、確実に一人の人間を作り出して、愛の中に誕生させられるのです。そういう出産の驚きに、神の奇跡を覚える感性を持つことができれば、幸いだと思います。
旧約聖書の詩篇139篇16節にこういう御言葉があります。
「胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。わたしの日々はあなたの書にすべて記されている、まだその一日も造られないうちから。」
お母さんのおなかの中にいる時から、神様は私を見守っていてくださった、これは聖書に繰り返し見られる教えです。人間の手の届かないところで、人間は生み出されます。でもそこに、神の手は届いています。生まれる前から、神様は私たちを背負っていてくださいます。人は一人で生まれ死んでいくと言われます。確かにそうでしょう。しかし、孤独ではないのです。神がどこまでも、あなたを見守り続けておられます。